気になること

まずはこの写真
工事中の公共施設、特に鉄道駅施設で多く見かけるのですが、
個人的にとっても悩ましく思っています
おそらくあまり気づく人は少なく、
私個人が何に気になっているか、写真を見ても分からない方が多いのではないでしょうか
KIMG0545.JPG
何が気になるか、というと、黒いシートで覆われた部分です
「点字ブロック」は、とてもデリケートなルールで設置されています
直線部分 → 移動(主に進む方向)
点部分 → 止まれ、や注意喚起
色については、不自由な方のためだけではなく、
障がいをお持ちでない方への「お願い」、たとえば物を置かないで、とか通る時に配慮して、という意味
(黄色は、弱視の方にも有効です)
だとすると、何が問題かというと・・・
このシートの覆い方が、「当事者」と「それ以外」の方への配慮を勘違いしています
視力、視覚が不自由な方にとっては、
「色」の情報だけではなく、「デコボコ」が大変重要な意味を持ちます
写真では、工事担当者の人は、奥から来てL字型に曲がってもらいたい、のでしょう
でも、障がいをお持ちの方が「デコボコ」情報を元にすると、「T字路」と認識します
0623.jpg
ですので、薄いシートで「点字ブロック」部分を覆うだけでは、何の役にもたっていません
むしろ事故が起きます(危険です!)
シートで覆うことは間違ってはいませんが、
その中にたとえば柔らかく薄いクッションや合板などを入れて、「デコボコ」を消さないといけません
新築工事の時にはいろいろと出来ることであっても
改修工事の際には、そのような「感覚」を持っているアドバイザーの方がいないと間違ったことがおきますし、気が付きません
これから東京近郊ではオリンピックに向けて工事が多くなると思いますが
ちょっとした勘違いで大きな事故が起きないことを願います
交通事業者さんへアピールもしてみたいですが、
視覚障がい者の協会さんへも問い合わせしてみたいです
すべての人が生き生きと暮らせる町へ

COLUMN

前の記事

銀座宝飾店オープン
COLUMN

次の記事

新年度