見えているもの
都内は工事が多いですね。
久しぶりに行っても、いつも感じることで、
地上はもとより、地下に降りるともう迷路(>_<)
そして、いつも感じること。
建築設計の仕事を長年している中で、
一番多い用途が福祉関係なので、
どうしてもそういう視点で見てしまう。
なんでこういう事になってしまうのか?といつも思う事柄です。
わたしたちがこの写真の場所にいると意図が理解できるけれど、
視覚に障がいのある方は、
この写真のようなイメージがまったくつかめないわけで。。。
(黒いシートの方を歩かずに、黄色い点字ブロックを歩いてもらいたい)
モノの凹凸で、足の裏や杖の感覚で移動しているのに、
そのためにあるものが、
その人のためになっていないように思う。
この写真の場面では、
本来歩いてほしくないルートに柵が置いてあって、
でも、点字ブロックの凹凸はそのまま残っているから、衝突しそう。
調べてみると、いちようガイドラインがある。
でも、この辺の事が話題になったり、事故が起きていないのは、
杖で触れながら、
「シートっぽい物で覆われている点字ブロックは、本来のルートではない」
と、障がい者自身が判断してくれているから、ではないだろうか。
実際に物事がよく見えているのは、私たちや工事関係者ではなく、視覚障がい者の方なのかもしれない。