内覧会(米谷病院/登米市)
今年最初の病院内覧会、行ってきました。
本当は、福島いわき市の病院内覧会もあったのですが、予定が厳しく行けませんでした。
「米谷」と書いて、「まいや」と読みます。
道路から見た外観。3階建てです。
1階は外来、救急など。2階が一般病床、3階に療養病床が新設されました。
右側にちらっと写っているのが、旧病院。2月から引越しだそうです。
早速室内へ。
廊下にはビニールシートがあるので分かりづらいですが、
全体的に、木目調のイメージです。
ある意味、統一といえばそうなのですが、床も腰壁もサインも同じ色合いで、
視覚が衰える高齢者の目には、床と壁の識別が難しいと思うデザインの印象を受けました。
最近の傾向として、案内用のサインは、
文字以外で分かりやすく、色などで区別することが多いのですが、
こちらでは従来通り、文字で案内しているものでした。
素材もアクリルなので、照明が映りこんで見にくかったです。
※たとえば、外来窓口などを案内する例として、
「突き当りを右に行って、「〇〇」と書いてある扉・・・」とかではなく、
「赤い扉に行ってください」とかの方が分かりやすいです。
オープンすると目にすることが出来ない部屋も開放していました。
病床フロアです。
病室入口は、デジタル式です。
福島日赤の時のプライバシー保護は、プレート式でしたが、
こちらは個人名以外の情報も出すのでしょうか?
そこまではスタッフの方も分からないようでした。
コンソールは、天井につながるパネルを作って、はめ込んでいました。
頭の上に出っ張るので、寝ている状態を想定すると、ちょっと気になりました。
ナースコールなどは、電動ベッド動作の際に、首に巻付く事故が起きるケースがあるので、
あまり望ましい位置ではないと思いました。
カーテンと収納も干渉していて、レイアウトが残念ですね。
処置灯らしきものはなく、天井からのダウンライトを利用する想定のようです。
ただ、照明スイッチがコンソールの頭の真上。。。。手が届くかな?という疑問がわきました。
窓際には放射タイプの暖房用パネル。
最近なかなか見かけないですが、市の設計基準なのでしょうか。
寒さの厳しい福島でもなかったですが、、、
ゴミがたまりやすいので、掃除を徹底しなければいけませんね。
デイルームの雰囲気。
奥に見える高架は、北上川にかかる三陸自動車道です。
こちらにも暖房パネル。
ガラスをチェックし忘れました。複層ガラスであれば省エネ効果はあると思います。
おまけ。外来エリアのトイレです。
市内で、倍以上の療養病床数となった今回の病院。
入院のための判定基準はあるのですが、
そもそも一般病床と違うので、そういうケアの知識や経験をもったスタッフが少ないので、手探りになるだろう、というお話でした。
ざっと見ただけで「あれ?」と思う所ばかり書いてしまいましたが、
運営、ソフト面で期待したいです。
ちなみに、業界では名の知れた設計事務所ですが、いろんな苦労があったのかな、と感じた見学でした。
お読み頂き、ありがとうございました。
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